2016年7月26日火曜日

100日移動平均割れで自然に40ドルを付けに行く相場

原油は株の上げ止まりとドル高を背景に100日移動平均割れ。200日移動平均が40.8ドルと手頃な水準かつ節目の40ドル近辺ということで、まずは自律的に40ドルを付けにいく展開かと思います。
為替はまだドル高が続きそうな雰囲気を醸し出していることが引き続きの下げ材料。さすがに買われ過ぎな株については誰もPERなんか見てないみたいな言説が聞こえますが、いつかは調整が入るはずで、足元の企業業績前年割れの傾向に鑑みれば、やはり利益見通し上方修正ではなく、株下落によって買われ過ぎ感が解消されるのだと思います。
原油が40ドル付近で日銀の追加緩和によるドル高亢進や2Q決算発表で企業業績の低調さに市場がやっと目を向けて株が下落に転じた場合は、めぼしいチャートポイントも無いことから、節目の35ドルまでの下げ幅拡大を予想します。

2016年7月16日土曜日

膠着感はあるが、株下落に連れ安となる可能性あり

原油は着実に水準を切り下げたものの、ショート筋が株の強さに日和った感もあり、当初思ったよりは下げ渋った印象。そうこうしているうちに下値目処だった100日移動平均が43.5ドルまで上がってきてしまったために、現在48.5ドルにある6月上旬からのレジスタンスラインとの間の5ドルのレンジに挟まれて、膠着感がでてきた感じ。
ダウは5月のめちゃくちゃ弱かった雇用統計の後の6月の雇用統計がそれなりに良かったことにやたら勢いづいてしまい、そのタイミングで一気に最高値レベルまで上昇。さらにJP Morganの市場予想を上回る決算内容がプラス材料として積み増され、プラス材料が加わったならさらに上昇しないとおかしいよな、いくぞ、という感じで最高値更新に至った印象。結果的に株式市場はリスクオンのメッセージを発信してる形になっており、債券市場、金市場のリスクオフメッセージと真逆となっています。
ダウの予想PERはこの期間ずっと17倍レベルと買われ過ぎの状況だったことも合わせて考えると、やはり6月雇用統計発表時にダウが上がりすぎてしまったことが今の歪みの元凶と言え、近いうちに修正の売りが入って、その動きに乗っかって原油は100日移動平均を割り込んでいく展開を予想します。
ちなみに貴金属としてリスクオフの際に資金の退避先になる側面と、工業用途があるためにリスクオンの際に買われる側面の両方を併せ持つ銀、プラチナ、パラジウムは現在の歪んだマーケットがダブルの買い材料として効いてきて急騰しております。

2016年7月2日土曜日

三連休前は気分良く飛び込み台の上に登る

原油は6月上旬から始まるレジスタンスラインに頭を抑えられ、そろそろ50ドル台回復も難しくなってきた状況。そんな中でダウはよく理由もわからないままにBrexit前の水準である18,000ドルレベルまで回復。かと言って、一年半にわたって天井となってきたこのレベルを上抜けていく理由は皆無であり、むしろBrexitによる不透明感をきっかけにしてもともとあった買われ過ぎ感を解消していくために飛び込み台の上まで登ったという印象。三連休を前にして気分良く終わりたかったのかなー、と思ったりしてしまいます。
いずれにせよ来週からは年初下落水準の15,500ドルをターゲットに、Brexit議論に振らされながら下落していく展開が予想され、原油も引っ張られて100日移動平均の42ドルを当面の目安に下落していく展開が予想されます。現在96近辺のドルインデックスが上昇すれば原油下落に拍車がかかることが予想され、例えばドル円が110円までドル高方向に振れれば、3.5ドルほど原油の下げ圧力になるのでは、と手元で計算したりしています。