2016年7月16日土曜日

膠着感はあるが、株下落に連れ安となる可能性あり

原油は着実に水準を切り下げたものの、ショート筋が株の強さに日和った感もあり、当初思ったよりは下げ渋った印象。そうこうしているうちに下値目処だった100日移動平均が43.5ドルまで上がってきてしまったために、現在48.5ドルにある6月上旬からのレジスタンスラインとの間の5ドルのレンジに挟まれて、膠着感がでてきた感じ。
ダウは5月のめちゃくちゃ弱かった雇用統計の後の6月の雇用統計がそれなりに良かったことにやたら勢いづいてしまい、そのタイミングで一気に最高値レベルまで上昇。さらにJP Morganの市場予想を上回る決算内容がプラス材料として積み増され、プラス材料が加わったならさらに上昇しないとおかしいよな、いくぞ、という感じで最高値更新に至った印象。結果的に株式市場はリスクオンのメッセージを発信してる形になっており、債券市場、金市場のリスクオフメッセージと真逆となっています。
ダウの予想PERはこの期間ずっと17倍レベルと買われ過ぎの状況だったことも合わせて考えると、やはり6月雇用統計発表時にダウが上がりすぎてしまったことが今の歪みの元凶と言え、近いうちに修正の売りが入って、その動きに乗っかって原油は100日移動平均を割り込んでいく展開を予想します。
ちなみに貴金属としてリスクオフの際に資金の退避先になる側面と、工業用途があるためにリスクオンの際に買われる側面の両方を併せ持つ銀、プラチナ、パラジウムは現在の歪んだマーケットがダブルの買い材料として効いてきて急騰しております。

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