2016年12月16日金曜日

原油在庫減少を背景とした価格上昇は2月からか

一連の減産合意を受けて原油のコンタンゴは一気に縮小。2017年6月あたりからバックワーデーションに転じており、その先は55ドルレベルでほぼフラットな状態が数日間継続。当然に想像されるのがシェール生産会社がそのレベルで売りヘッジを入れている、言い換えれば、55ドルレベルであればシェール生産会社は利益を出せるということです。
非OPECとの協調減産が報じられたタイミングでは手前の2017年2月あたりも一時的とは言え55ドルレベルに達していることから、うまくヘッジできた先は早ければ2月から販売量を増やしていく可能性があり、アメリカ全体では歴史的な高在庫状態であること、コンタンゴが縮小してタンクでの保管料をまかないにくい状況になってきていることから、全体的には在庫を取り崩して販売量を増やしていく流れになるのかなあ、という気がします。
2月といえば夏場のドライブシーズンに向けてガソリン在庫を積み増す時期なので、そのタイミングで原油在庫が減少していけば、市場は夏に向けてガソリン需要が強いと見込まれるサインと捉えかねず、そうなった場合には、全体的にバックワーデーションになりながら価格が上昇していく可能性があります。
トランプ新大統領によって金融機関への規制が緩まれば、上昇トレンドに入った原油へのコモディティ投資も再活性化しかねず、天然ガスが連れ高となると、割安感が増した石炭による発電が復活していける流れとなります。

2016年12月2日金曜日

OPECは10ドルの価格コントロール力を確認

結局減産したなー、と思いながらこの二ヶ月間を振り返ってみてなんだか残る違和感の原因は非公式ミーティングの多さ。今回はあちこちで色んな関係者が協議を行い、減産する、しない両方のメッセージがマーケットに乱れ飛んだ印象でした。
その間の原油価格は9月末の減産大枠決定後に50ドル台を回復するも、10月末の非公式会合物別れで40ドル台前半まで下落。今回の減産決定で再び50ドル台回復という流れで、減産無かりせば40ドル台前半、減産すれば50ドル台前半という、概ね10ドルのレンジでのOPECの価格コントロール力を確認した形となりました。不自然な非公式会合バブルもおそらくOPEC自身がどの程度の価格コントロール力を持っているかを確認するためだったんだと思います。
40ドルを基準にすれば10ドル分の上乗せは25%の増収につながりますから、計算上は現在のOPECの生産量3,400万バレルの25%にあたる850万バレルまでは減産しても現在の収入を維持できることになります。今回の減産幅は120万バレルですから、まだ730万バレル分の追加減産幅がある状況。OPECは次の生産枠決定を来年6月に予定されている次回総会としていますが、価格の高止まりを受けてシェールが急速に生産量を拡大してくるようであれば、総会前に臨時総会を開く等してさらなる追加減産をしてくる可能性は十分にあるかと思います。シェール企業ばりに機動的な生産量調整の姿勢が市場にサプライズとして受け止められれば、60ドル台も超えていくようなラッキーな展開につながる可能性もあります。
シェールの生産量はピーク時から100万バレル程度落ち込んでいる状況で、その100万バレル分は比較的早い段階で回復してくる可能性はあります。ピーク時を超える増産については、原油高価格時の増産ペースが安定的に年間100万バレル程度だったことから、今後もそれくらいのペースで増えると想定するのが妥当かと思います。それを正とすると、OPECは比較的早い段階で追加減産を100万バレル、その後は一年に一回100万バレル分の減産を行なっていく形で6年は耐えられる計算になります。
アメリカのシェール生産量は2020年にピークをむかえるというのがこれまでの一般的な見方ですので、そのシナリオ通りであれば年100万バレル減産戦略を続けることでOPECはシェールによる危機を脱することができるはず。もちろんトランプ要因でシェール生産見通しが上振れとなれば戦略の再検討が必要ですが、今の段階では機動的減産戦略がベストな選択肢かと思います。
OPECはシェール生産量の急回復を心待ちにしてるかもしれません。

2016年9月30日金曜日

国割り当てを含まない減産合意はOPECの壮大な実験

予想外の合意というヘッドラインはインパクトがありながらも、国ごとの割り当て決定は11月の総会に持ち越しということで、実質何も決まっていない状況。OPECが減産してもシェールが増産されて相殺されてしまうことが見込まれている中で、おそらくOPEC自体も彼等の価格コントロール力に疑問を抱いており、今回の減産合意のアナウンスメントは、OPEC減産を受けて価格が実際に上がるかどうかOPEC自体が試してみるためになされたものだと思います。
最大の懸案はイランの生産量ですが、生産量据え置きとすると自動的にイランを含めた各国の生産量割り当てが決まってしまうところ、敢えて減産とすることでイランの生産量問題を棚上げし、かつ、上記の実験を行うことを可能にしたのだと見ています。
実験の結果としてWTIがこれまで40ドル台で推移していたところ、50ドル台もしくはそれ以上での推移に移行すれば、11月の総会での各国割り当ても含めた減産決定がなされるでしょうが、相変わらず40ドル台であれば今回の「減産合意」は何らかの屁理屈をつけて、無かったことになるかと思います。
チャート的には今回の決定を受けて7月上旬からのレジスタンスラインを上抜けた形になっているので、まずは50ドルを回復する展開が予想されます。問題はその水準を維持できるかで、米在庫統計で原油生産の速やかな増加が確認できればすぐ40ドル台に戻ってくるでしょうし、実はシェール企業の破綻や人員の他産業への流出で思っていたほど速やかに増産が進まないということになれば、50ドル台を維持したことを受けた、OPECの国割り当てを含んだ減産決定を受けて節目の60ドル、そして2014年夏からの下落の半値戻しレベルの65ドルを目指していく展開になるかと思います。

2016年8月18日木曜日

非公式会合での合意は望み薄

産油国非公式会合への期待からWTIは47ドルまで上昇。日量150万バレル程度の供給過剰状態への寄与内わけは米シェールが140万バレル、その他が10万バレル程度です。
この10万バレルは昨年夏くらいから生じているもので、この小幅な供給過剰分の存在をもって、需給調整機能がレーゾンデートルであるOPECが生産量を据え置く決定をする大義名分が成り立つわけですが、春の会合ではイラン不参加により失敗。制裁解除後に増加してきたイランの生産量も春以降は伸びが鈍化しており、9月の会合までに制裁前の水準まで戻る期待は薄く、結果として9月の会合においてもイランが生産量凍結を呑めずに失敗ということになりそうです。
2030年代には石油の純輸入国になると見込まれるサウジはビジョン2030を策定して脱石油政策に必死ですが、いきなり自分達だけで何かできるわけはなく、結局アメリカに頼るために、皇太子と石油大臣がワシントンとシリコンバレー詣でをしたのがニ、三か月前。直後に石油大臣が近い将来の需給均衡見通しを示したことからアメリカから原油価格上昇に向けての協力を要請されたことが推測され、今回の非公式会合はその要請に対して応えたものと考えています。
ただ、サウジとしてもいきなり100%回答を返すと、経済改革に向けてのさらなる協力要請をアメリカにしたくなった時に持ち駒が無い状態になるため、本気度は半分くらいのような気がします。
非公式会合においてはイラン抜きでの生産量据え置きもパターンとしてあり得ますが、上記のようにサウジの本気度が疑われることや、今やイランがロシア、トルコとの同盟関係のような状態になって中東で覇権を拡大している中で、原油生産についてイランに譲歩する形になるのはサウジとしてとても耐えられないだろうことから、選択肢として取りえないと思います。
非公式会合は9月の26日から28日までとまだ一ヶ月以上先な中でするすると上がって100日移動平均も200日移動平均も越えてしまった原油ですが、直近の高値レベルかつ節目である50ドルを大きく越えて上昇していくには、一ヶ月以上先の不確実な材料では力不足感が否めず、越えていくにしても次に目指すポイントが100ドルくらいまで見通しても全く無く、そういった状況から非公式会合までの一ヶ月間、40ドル台後半から50ドル台前半をふらふらとさまよい続ける状況になりそうです。そして非公式会合では物別れに終わり、11月のOPEC総会で再度話し合おうということになって、非公式会合後も同じレベルをさまよい続けるのがメインシナリオです。

2016年8月11日木曜日

原油生産減による需給調整機能への期待は肩透かしなものに

OPECの臨時会合報道が上昇トレンドに拍車をかけ、今日の在庫統計で原油生産減少を反映した原油在庫減少となって100日移動平均のある45ドルレベルまで上昇すれば、とりあえず先週からの上昇一服となるのが、買い方向のメインシナリオでしたが、予想に反して原油在庫増加となったことから大幅下落。さらに原油生産の減少度合いも小さくなっており、先週にわかに期待が高まった、40ドル割れでの生産量減少という需給調整機能に早くも疑念が湧いてきた状況です。
サウジがアジア向けに原油のプレミアムを引き下げる等、OPECの臨時会合の実効性にそもそも疑念がある中で他に買い材料は乏しく、再び40ドル割れを伺う展開を予想します。

2016年8月4日木曜日

40ドル割れ局面での原油生産減少は強烈過ぎる買い材料

在庫統計での原油生産量の減少によってWTIは反発。まさに40ドルを割り込んで下げ幅を拡大しようとしたところに水をさされた感じです。しかも強烈に。
40ドル割れでは原油生産が減少するので買い、という今日のマーケットで発されたわかりやすいメッセージは今後広くマーケットを支配する可能性が高いですが、できればもう一週間分くらい様子をみたいよね、というのが人情かと思いますが、そういう観点でまず注目が行くのが5日に発表されるリグカウント。振り返ってみると先週のリグカウントは前週比で1増えただけであったわけで、5日のリグカウントでも同程度の増加、もしくは減少となれば、気の早い人達は買いに入るかと思います。
その場合、原油生産減少に加えて買いの要因として囃す材料となりうるのが、日銀の期待外れ緩和以降ドル安が進んできたにもかかわらず原油市場で無視されてきた為替相場。そういったシナリオが実現すれば、まず目指すは節目かつ100日移動平均のある45ドルかと思います。

2016年7月26日火曜日

100日移動平均割れで自然に40ドルを付けに行く相場

原油は株の上げ止まりとドル高を背景に100日移動平均割れ。200日移動平均が40.8ドルと手頃な水準かつ節目の40ドル近辺ということで、まずは自律的に40ドルを付けにいく展開かと思います。
為替はまだドル高が続きそうな雰囲気を醸し出していることが引き続きの下げ材料。さすがに買われ過ぎな株については誰もPERなんか見てないみたいな言説が聞こえますが、いつかは調整が入るはずで、足元の企業業績前年割れの傾向に鑑みれば、やはり利益見通し上方修正ではなく、株下落によって買われ過ぎ感が解消されるのだと思います。
原油が40ドル付近で日銀の追加緩和によるドル高亢進や2Q決算発表で企業業績の低調さに市場がやっと目を向けて株が下落に転じた場合は、めぼしいチャートポイントも無いことから、節目の35ドルまでの下げ幅拡大を予想します。

2016年7月16日土曜日

膠着感はあるが、株下落に連れ安となる可能性あり

原油は着実に水準を切り下げたものの、ショート筋が株の強さに日和った感もあり、当初思ったよりは下げ渋った印象。そうこうしているうちに下値目処だった100日移動平均が43.5ドルまで上がってきてしまったために、現在48.5ドルにある6月上旬からのレジスタンスラインとの間の5ドルのレンジに挟まれて、膠着感がでてきた感じ。
ダウは5月のめちゃくちゃ弱かった雇用統計の後の6月の雇用統計がそれなりに良かったことにやたら勢いづいてしまい、そのタイミングで一気に最高値レベルまで上昇。さらにJP Morganの市場予想を上回る決算内容がプラス材料として積み増され、プラス材料が加わったならさらに上昇しないとおかしいよな、いくぞ、という感じで最高値更新に至った印象。結果的に株式市場はリスクオンのメッセージを発信してる形になっており、債券市場、金市場のリスクオフメッセージと真逆となっています。
ダウの予想PERはこの期間ずっと17倍レベルと買われ過ぎの状況だったことも合わせて考えると、やはり6月雇用統計発表時にダウが上がりすぎてしまったことが今の歪みの元凶と言え、近いうちに修正の売りが入って、その動きに乗っかって原油は100日移動平均を割り込んでいく展開を予想します。
ちなみに貴金属としてリスクオフの際に資金の退避先になる側面と、工業用途があるためにリスクオンの際に買われる側面の両方を併せ持つ銀、プラチナ、パラジウムは現在の歪んだマーケットがダブルの買い材料として効いてきて急騰しております。

2016年7月2日土曜日

三連休前は気分良く飛び込み台の上に登る

原油は6月上旬から始まるレジスタンスラインに頭を抑えられ、そろそろ50ドル台回復も難しくなってきた状況。そんな中でダウはよく理由もわからないままにBrexit前の水準である18,000ドルレベルまで回復。かと言って、一年半にわたって天井となってきたこのレベルを上抜けていく理由は皆無であり、むしろBrexitによる不透明感をきっかけにしてもともとあった買われ過ぎ感を解消していくために飛び込み台の上まで登ったという印象。三連休を前にして気分良く終わりたかったのかなー、と思ったりしてしまいます。
いずれにせよ来週からは年初下落水準の15,500ドルをターゲットに、Brexit議論に振らされながら下落していく展開が予想され、原油も引っ張られて100日移動平均の42ドルを当面の目安に下落していく展開が予想されます。現在96近辺のドルインデックスが上昇すれば原油下落に拍車がかかることが予想され、例えばドル円が110円までドル高方向に振れれば、3.5ドルほど原油の下げ圧力になるのでは、と手元で計算したりしています。

2016年6月28日火曜日

株も原油も買われ過ぎ感解消

Brexit実現を受けてダウは17,000ドルを目指して下落。ようやく買われすぎ感解消に向けて動き出しました。チャート的に年初の下落時と同じような形になりつつあり、まずは15,500ドルに向かって下がっていくんだなという感じ。Brexitの影響としてゴールドマン等、ダウ構成銘柄の収益見通しが下方修正されれば、14,000ドル、12,000ドルレベルもあり得るか、という印象です。
そのような中でそもそも買われ過ぎ感があった原油は下落して50日移動平均を下抜け。100日と200日移動平均がゴールデンクロスを形成している41ドルレベルまではまずは行くだろうという状況です。

2016年6月11日土曜日

ダウ大幅下落のきっかけ待ち

50ドルという目標を達成してしまった原油はその近辺でふらふらと行ったり来たりを続ける状況。買われ過ぎ感のあるダウも原油に支えられて高値水準を維持していますが、50日移動平均との交錯を始めてからそろそろ一ヶ月たとうというところで、年初の急落パターンを再現する条件は整いつつあります。
あとは落ち始めるきっかけが何かということで、前回は年の変わり目でしたが、今回は15日のFOMCでびっくり利上げとなった場合、23日にBREXITが実現した場合、7月入りして年後半に入った場合が考えられるかと思います。その場合、原油の当面の下値メドは50日移動平均のある45ドル近辺です。

2016年5月26日木曜日

ただひたすらに50ドルに目を奪われているマーケット

いいタイミングで原油在庫が減少となったことを受けて50ドルを付けに行きたい流れに拍車がかかり、49.7ドルレベルまで上昇。引っ張られたダウ平均は4月半ばからのレジスタンスラインを上抜けて上げ幅を拡大する展開となりました。
とは言ってもダウの予想PERは16.6倍と4月半ばの18,000ドルヒット時の17.2倍に近づく買われ過ぎの状態になっていることに加え、その原動力となっているシェブロン株の予想PERは今年初めの20倍から37倍にまで膨れ上がっており、いかに原油が上昇基調と言っても修正が入らないわけにはいかない状況。原油自体は50ドルを一旦付けたとしてもその後目指すべき手頃な目標は無く、おそらくその後のダウの頭打ちやそもそも軟調地合いが続いている非鉄金属市場を横目に見て修正売りが入る可能性が高いです。
米シェール企業をはじめとした資源関連企業の破綻は着実に積み上がっており、それに伴う雇用減少に起因する経済指標の悪化がいつ出てくるか、要注目の状況です。

2016年5月24日火曜日

シェブロンの株価がダウ平均と原油価格の鍵

株や非鉄の軟調地合いを尻目にひとり強気相場を続けていた原油もようやく足並みを揃えてきた印象。これまでのあまりに異常な強気は何らかの意図や勢力のようなものが感じられるような状況でした。
ダウ構成銘柄で見るとシェブロンが4月以降の原油上昇局面でPERの上昇を伴ってダウの18,000達成に寄与。PER上昇ということは収益の改善見通し以上に期待先行で株が買われたということ。結果としてダウのPER自体が17と買われ過ぎの水準までほぼシェブロン要因のみで上昇してしまったことがポイントで、ただでさえアップル減速等でダウは軟調なのに、このタイミングで原油まで反落してしまうと、シェブロンの収益悪化見通しによるPER上昇→割高感からシェブロン下落→ダウ平均自体の割高感も伴ってダウ大幅下落ということになりかねません。そういったシナリオをおそれたプレーヤーが原油を買い支えていた可能性もあるかと思います。
何にせよ原油もそろって軟調地合いとなった足元の環境下、チャート的には現在節目の100ドルを割り込みつつあるシェブロンの株価が98.5ドルにある50日移動平均を割り込むタイミングが鍵。そのタイミングでダウ、原油ともに下げが加速すると考えます。

2016年5月17日火曜日

ゴールドマンレポートが原油をマーケットの主役の座に近づける

相変わらずダウはレジスタンスラインに上値を抑えられ、非鉄金属もダウントレンド継続の中で、原油はひとり気を吐く状況。先週から行き過ぎ感はありましたが、ゴールドマンの需給引き締まり見通しにさらに力を得て、47ドル台半ばまで行ってしまいました。他市場対比の買われ過ぎ感から修正が入るのがメインシナリオですが、このままの勢いで48ドル台まで行ってしまうと目前に見えてくる節目の50ドルを自律的に付けに行ってしまう可能性があり、そうなると原油がマーケットの主役として明確に意識され、株を引き上げる材料になる可能性があります。

2016年5月13日金曜日

数々の下げ材料を無視して突っ走った上昇

水曜日の在庫統計で原油及び石油製品が軒並み減少となったことから突っ走ってしまった感じのマーケット。原油にしろガソリンにしろ在庫の絶対水準が例年比で圧倒的に高いことには目をつぶり、ダウがレジスタンスラインに上値を抑えられて50日移動平均下抜けをトライしてることにも目をつぶり、さらには非鉄金属が軒並み下落基調になっていることにも目をつぶって水準を切り上げて行きました。
普段必ずしも材料とならないIEAの需給引き締まり見通しも上昇材料として取り沙汰されていることがむしろ買いポジションを持つことの不安感を高めます。
株急落のおそれが引き続きある中、ショート保有もしくは売り回転のほうが安心な気がします。

2016年5月11日水曜日

年初の株暴落再現の可能性を警戒

原油が前日に43ドル台半ばまで意外に大きく下落してためを作り、今日はそれを取り返しに行く展開。結局原油は昨日と今日の行って来いで若干取り返し切れなかったにも関わらず、ダウは原油高を囃して二日間で200ドル以上の上昇と、若干根拠薄弱な中で買われ過ぎた印象。
一番の注目は4月20日の高値18,167ドルから始まるレジスタンスラインがダウの本日引け時点で明確に形成されたこと。このレジスタンスラインは5月後半に50日移動平均と、三角持ち合いのような形で交わることが見込まれ、まさに今年初めの暴落につながった、昨年12月のチャートと同じパターン。その時の再現となるとすると、一ヶ月弱ダウは50日移動平均ともみ合った後で、15,500ドルまで急落していくことになります。
その場合原油も10ドル程度は下落していく可能性があるため、足元はダウの動きを見つつ様子見。上記展開が見えてきたらショートポジションを狙っていく戦略かと思います。

2016年5月7日土曜日

弱い雇用統計を跳ね返す株高によりセンチメントは再び上方向に

ダウ平均は予想を下回る雇用者増加数に一旦は200日移動平均の17,550ドル付近まで下落するも、天候等特殊要因によって弱い内容となったとの見方もある中で200日移動平均を割り込んで下落するには至らず。むしろカナダ要因から比較的堅調に推移していた原油にも力を得て、上昇して引けました。
ダウ平均は200日移動平均にサポートされる結果となったことから、次は再度18,000を目指していこうかという状況。原油も同じく上を目指す方向感ですが、この株下落局面でカナダ要因によってあまり下がらなかった結果、5月半ばに頂点があるタイトな三角保ち合いの状況が形成されました。素直に上に抜ければ50ドルを目指す展開、下に抜けても2月からのサポートラインがある41ドル付近では支えられて再度買い戻される展開が予想されます。

2016年5月5日木曜日

弱いADP雇用統計と原油在庫増で下落

弱いADP雇用統計によってダウ平均が昨日耐えたサポートラインを割り込み。株からの下げ圧力にも何とか耐えて原油は45ドルに向けて買い戻される展開を続けていましたが、在庫統計の原油増でとどめをさされ、43ドル台半ばまで下がる展開となりました。
昨日想定した二つ目のシナリオとなる中で、ダウは50日移動平均かつ節目の17,500ドルを目指す展開。原油は連れ安が見込まれ、6月限が直近限月となって以降の安値である42.5ドルレベルを目指す展開がメインシナリオ、売りに勢いがついた場合は200日移動平均かつ節目の40ドルを目指す展開がサブシナリオと予想します。

2016年5月4日水曜日

ダウはサポートラインで耐える

懸念された通り、ダウ平均の下落に引きずられて原油は43ドル台にまで急落。ただダウは17,700ドル近辺のサポートラインで踏みとどまった形となっており、明日以降ドル安はやはり米経済にプラスだという側面に焦点があたれば、ダウ反発、それにともなって原油反発となるかと思います。仮にダウがサポートラインを割り込むと17,500ドルまで下落し、それにともなって原油は40ドルまで連れ安となる可能性がありますので、まず足元での反発を狙った買いを入れ、割り込んだら買いポジション積み増しという状況かと思います。

2016年5月3日火曜日

株式市場が気になる

45ドルを割り込み、もみ合い相場へ移行。割り込んだと言っても44ドル台後半までの下落にとどまっており、下落局面での買い意欲の強さが感じられるマーケットとなっています。
注目すべきは株式市場で、アップルの減速を端緒にダウ平均が18,000ドルを割り込んできており、円高に起因する急激なドル安も株のセンチメントの悪さから株買いにはつながりにくい状況。しょうがないので代わりに金が買われて、株下落、原油下落、円上昇、金上昇の四要素でまさに「リスクオフ」が叫ばれる状況が出来上がってしまいました。
一旦リスクオフというテーマが定まってしまうとそのトレンドでリスク資産はしばらく売られるわけですが、少なくとも原油価格はほんとにその状況に入ったのか確信が持てず、強気トレンドが維持されている状態。今後の米経済指標や決算を受けたダウ平均の状況を見極めて動きたい、という感じです。
トレードとしては45ドル割れでの買いスタンス継続ですが、大きな流れの変化があるかもしれないので、小幅下落程度では動かない、もしくは小ポジションにとどめておく、といったところかと思います。

2016年4月28日木曜日

予想通り45ドル到達

予想通り45ドルに到達。その後の弱気な在庫統計もむしろ絶好の買い場とばかりに打ち返して45.5ドルまで上昇するあたり、買い意欲の強さを感じさせました。
当面の目標が達成されたことから、ここからは45ドルを挟んでのもみ合いがメインシナリオですが、50ドルに迫るレベルではフォワードカーブのフラット化を契機とした買いが入る可能性があること、投機資金が商品市場に帰ってきたと言って全般に買いムードが高まっていること、さらには去年の5月から6月にかけては60ドルで推移していたことが季節的にそろそろ意識されだす可能性があることから、買いから入る回転売買をしていく相場かと思います。

2016年4月26日火曜日

弱気筋に囃されるも窓埋め程度にとどまる

限月交代による窓埋めが3日かかってようやく完了。いつもは大して注目されない在庫統計のアナリスト予想が弱気であることや、聞いたことない会社がクッシング在庫の増加予想を出したこと等が取り沙汰され、一旦大きく下げさせてマーケットのボラティリティを高めたい人達がわざと騒いでいる印象がありましたが、結果的には窓埋め程度の下げに止まり、目論見失敗という感じ。
引き続き45ドルをつけに行く見通し変わらずです。

2016年4月22日金曜日

窓埋めマーケット

限月交代に伴う窓を埋めに行っただけのマーケット。結局微妙に埋め切らない中途半端な下げに止まり、さあここから気をとり直して45ドルをつけに行こうという感じです。
節目の45ドルということで、その後はその辺りでもみ合うという展開も考えられますが、ここまでするすると上がってきてしまった状況下、45ドルを当面の上値目処とするには若干物足りない感じがするのも事実。原油生産者のヘッジ売りが反映されている限月、例えば2018年12月限に着目すると、直近限月が2月の底値から約20ドル上昇しているにもかかわらず、2018年12月限は5ドル程度しか上昇していず、40ドル台後半で上値を抑えられている状況。直近限月が47ドルや48ドルに振れた場合にはフォワードカーブがバックワードに転じる可能性があり、需給引き締まりのサインとマーケットに認識され、一気に50ドルをつけに行く展開も考えられます。

2016年4月21日木曜日

思った以上にマーケットの買い意欲は強い

思った以上にマーケットの買い意欲は強く、ここ一週間のレジスタンスラインをあっさり上抜けて5月限の取引終了。明日からフロントとなる6月限は44ドル近辺であり、節目の45ドルをつけに行くのも時間の問題という状況です。
ここのところ話題になっているのはブレント原油の6月限と7月限がバックワーデーションになっている状況。北海油田のメンテナンスが直接の原因であり、また、その先の限月は引き続きコンタンゴなんですが、久方ぶりのバックワードは原油需給が引き締まりに転じたとの強烈なメッセージをマーケットに発しています。また、ロールオーバーの観点からもロングポジションを取りやすい状況に転じており、ゴールデンクロスと相まって引き続きマーケットは上方向、まずは45ドルを目指す展開を予想します。

2016年4月20日水曜日

レジスタンスラインの上抜けが鍵

2月半ばの底値から形成されるサポートラインが38.3近辺、この一週間で形成されたレジスタンスラインが41.3近辺にある三角保ち合いの状況下、レジスタンスライン近辺で取引終了。50日と100日のゴールデンクロスを支えに上向き見通しの中、早ければ明日の限月交代をきっかけに約1.5ドルあるコンタンゴ幅をバネにレジスタンスラインを上抜け、明日5月限が下がって限月交代で上抜けられなかったとしても、三角保ち合いの終点は今月末近辺にありますので、それまでにレジスタンスラインを上抜けて上昇していく展開を予想します。その場合、当面の上値目処は節目の45ドルです。
仮に弱気材料でサポートラインを割り込んだとしても、50日と100日移動平均がある35ドルは固いとみられますのでそこで下げ止まり、2月半ばの底値と35ドルで形成される新たなサポートラインにしたがって上昇していく展開を予想します。

2016年4月19日火曜日

サポートラインに支えられて上向き相場確認

生産量凍結合意見通しの報も一時出ていた中で交渉決裂との最終結果は明らかにマーケットサプライズ。いざ決裂となった場合にさあ、いくらまで下げるのかと注目された週明けの市場ですが、窓を開けてオープンした後、アジアの早い時間にサポートラインの37ドル半ばまで下がったもののすぐに買い戻される展開に。やはり50日移動平均と100日移動平均がゴールデンクロスを形成している状況下でさらに下げ幅拡大という状況にはなりづらく、いいタイミングでクウェートのストライキのニュースが出たので上昇してテクニカルに窓を埋めにいく形で終了しました。
やはりマーケットはテクニカル的要因から短期的には上向きで、40ドル割れ、サポートライン割れを拾っていくべき状況と思われます。

2016年4月18日月曜日

ドーハ会合はポジティブサプライズ

週末のドーハでの会合では生産量凍結を10月まで合意し、10月に再びロシアで会合を開く見通しに。
減産合意とならない限り強気材料とはならないと考えていましたが、ロシアも含めた拡大OPECともいうべき枠組みが今後も維持されるかもしれない内容となったことは明らかにポジティブサプライズ。実効性に対する疑念は実績が積み上がるまでは残り続けるので、そこにフォーカスが当たって売り込まれ、節目の40ドル、サポートラインの37ドル半ば、ゴールデンクロスの35ドル割り込み局面では買いポジションを保有する買い回転の売買が適切な状況と考えます。
上値は当面の天井となっている42ドル、抜けた場合は次は節目の45ドルということになります。
また、ロシアを核にしたカルテルという概念は容易に天然ガスにも及びますので、天然ガスに対してもサポート材料となる可能性があります。

2016年4月16日土曜日

予想通り40ドルを一旦割り込み

予想された通り生産量凍結に対する不安感から40ドルを一旦割り込む展開に。週末の会合で生産量凍結ではなく減産にまで踏み込まない限り強気材料とはならないでしょうから、週明けは凍結合意であればその実効性に対する疑念、合意しなければそのまま売り材料となって下げ幅を拡大する展開を予想します。
下値目処はサポートラインがある37ドル台前半。仮にそこを割り込んでも50日移動平均と100日移動平均がゴールデンクロスを形成しつつある35ドルは堅い印象で、その後は再び40ドルを目指す展開を予想します。

2016年4月14日木曜日

先週減った原油在庫が今週増えたことでファーストリアクションは下だったものの、その後は買い戻されて再度42ドル台に。どうしても買い上げたい人達がいるんだなー、という感じでしたが、昨日予想された通り生産量凍結に関する疑念の声が上がる中でそれ以上の上昇にはつながらず、再び41ドル台に戻しています。引き続き、中期的に30から45ドルのレンジ、短期的に40ドルを割り込む展開を予想します。

2016年4月13日水曜日

41ドル付近の200日移動平均より若干下で推移していたところでロシアのインタファクス通信が、まさかのサウジとロシアの生産量凍結合意を報道。
会合は17日じゃなかったのかー、と虚をつかれたマーケットは超えていいのか?超えちゃうぞーという感じで一気に200日移動平均を上抜けて42ドルをつけてしまいました。
非鉄金属も株も上がらず、ドルはむしろドル高へと振れている中で原油一人旅の状況でした。
ともかくこれで上値が軽くなり、次のターゲットは節目の45ドルというところですが、言わば強気材料を先食いした形になってしまい、また、減産合意を織り込んだレベルは42ドルという数字をマーケットが意識する状況となった現時点以降は、そもそも報道が真実だったのか、真実だったとしても実効性があるのかという点に注意が向けられる形となり、再び40ドル割れに向けて下落していく展開を予想します。

2016年4月12日火曜日

200日移動平均が41ドル台半ばにある中で、17日の会合への期待から40ドルは上回っても、さらに買い進まれる状況にはならず。40ドル割れで買って、40超えたら売る相場。
円が100円目指して一気に上昇し、ドル安加速ということになれば200日移動平均上値けもありうる感じだが、メインシナリオはもう少し日数かけて200日移動平均が40ドルを割り込んできたところで、何か強気のニュースをきっかけに40ドルをつけにいく過程で200日移動平均を上抜ける展開。

2016年4月10日日曜日

ここからは上値重し

原油はきりのいい40ドル手前でストップ。200日移動平均が41ドルあたりにあって、上値は重い感じ。