2017年2月22日水曜日
2017年2月17日金曜日
限月交代をきっかけとしたレジスタンスラインブレイクの可能性あり
52.63ドルにある50日移動平均への売り仕掛けが午前中に見られたものの、結局は割り込めず53.4ドルまで上昇。このしぶとい底堅さと、この1週間で急激に進んだ、OPECによる着実な減産を背景とした一年先以降の先物のバックワーデーション化はロング筋の意を強くするに十分という印象。そうは言っても足元の米原油高在庫状況下で期近がバックワーデーション化するシナリオはすぐには想定しづらく、期近の重石となり続けると想定するのが定石かと思います。
その想定の撹乱要因が限月交代。明後日から4月物が期近となり、本日の終値は53.8ドル。年初からのレジスタンスラインは53.9ドルとすぐ近くにあり、明後日の取引で一気に上抜けて年初来高値かつ節目の55ドルをつけにいく可能性は十分考えられます。このタイミングでバックワーデーション化が一気に進めば強気筋の意をさらに強くして、一年近く前のもみ合い水準かつ節目の60ドルをつけにいくシナリオも十分にありえます。
その想定の撹乱要因が限月交代。明後日から4月物が期近となり、本日の終値は53.8ドル。年初からのレジスタンスラインは53.9ドルとすぐ近くにあり、明後日の取引で一気に上抜けて年初来高値かつ節目の55ドルをつけにいく可能性は十分考えられます。このタイミングでバックワーデーション化が一気に進めば強気筋の意をさらに強くして、一年近く前のもみ合い水準かつ節目の60ドルをつけにいくシナリオも十分にありえます。
2017年2月16日木曜日
短期的下方向変わらず
原油在庫が最高水準更新も、この二日間の安値レベルで下げ渋る展開。50日移動平均がすぐ下に迫ってきていることが下値を堅くした印象ですが、年初以来のレジスタンスラインがある中で昨日よりも上値が切り下がっており、モメンタムはやはり下方向。短期的に50日移動平均を下抜けて年初からのサポートラインの51.5ドルをつけにいく見通しを維持します。
2017年2月15日水曜日
短期的に51.5ドルまで下げ余地あり
年初からのレジスタンスラインが54.2ドルにあり、下は50日移動平均が52.6ドルにある中で終値は53ドル丁度くらい。先週割り込んだ50日移動平均を再度割り込むことに抵抗感はさほど無く、年初からのサポートラインがある51.5ドルを試しにいく展開を短期的に予想します。
2017年2月10日金曜日
原油高在庫がさらなる原油生産増の障害となる可能性
コンタンゴの縮小が2月からの米原油在庫の取り崩しへとつながるかと予想していましたが、原油在庫は増加するという逆の動き。確かに第一限月と一年先、二年先の先物の価格差は売りヘッジの影響で縮小しているものの、実際のポジションローリングに関わる第二限月、第三限月との価格差は、そもそもそれらの限月の価格が売りヘッジターゲットレベルと想定される55ドルに達していないことから縮小しておらず、在庫取り崩しにつながっていない状況です。
米原油生産の回復を背景に2016年4月につけた史上最高の在庫水準を回復した米原油在庫ですが、気になるのは今後在庫がさらに増加していくのかということ。現在まで続く原油高在庫状態が始まったのは価格下落の流れの中でフォワードカーブがコンタンゴに転じた2015年初頭以降ですが、史上最高水準を更新していく局面は第一限月と第二限月の価格差が概ね1ドルから2.5ドルレベルまで拡大して在庫プレーで利益が得やすい状況になった時に生じており、価格差がそこまで大きくない時は在庫水準は維持もしくは減少という状況になっていました。現在の価格差は30セント程度と、在庫をさらに積み増していくというのに魅力的な環境とはとても言えない状況。それでは今後価格差が拡大する可能性はと言うと、過去に生じた価格差拡大は2014年夏以降の下落トレンドにおいて第一限月が安値を更新していく中で第二限月以降がついていけなかった局面で起きており、ここからのさらなる安値更新というと20ドル台前半レベルの話になってしまい、近い未来にはほぼ起き得ないと言っていいかと思います。
在庫のさらなる積み増しは生じにくいということは原油生産のさらなる増加にも障害となるわけで、在庫要因で原油生産が伸び悩み、それが需給タイト化につながって価格が上昇し、フォワードカーブはバックワーデーション化していく展開を中長期的なメインシナリオと考えます。
チャート的には50日、100日、200日移動平均が仲良く平行してサポートライン的に走って来たところ、一番上の50日移動平均に引っかかって大きく下落したのが2日前のマーケット。100日と200日がその下にしっかりいて安心感がある中で翌日にはあっという間に50日移動平均を回復しており、下値が堅い一方で上には売りヘッジターゲットと想定される55ドルがあって上値も重く、短期的にはレンジに相場が続くと想定します。
米原油生産の回復を背景に2016年4月につけた史上最高の在庫水準を回復した米原油在庫ですが、気になるのは今後在庫がさらに増加していくのかということ。現在まで続く原油高在庫状態が始まったのは価格下落の流れの中でフォワードカーブがコンタンゴに転じた2015年初頭以降ですが、史上最高水準を更新していく局面は第一限月と第二限月の価格差が概ね1ドルから2.5ドルレベルまで拡大して在庫プレーで利益が得やすい状況になった時に生じており、価格差がそこまで大きくない時は在庫水準は維持もしくは減少という状況になっていました。現在の価格差は30セント程度と、在庫をさらに積み増していくというのに魅力的な環境とはとても言えない状況。それでは今後価格差が拡大する可能性はと言うと、過去に生じた価格差拡大は2014年夏以降の下落トレンドにおいて第一限月が安値を更新していく中で第二限月以降がついていけなかった局面で起きており、ここからのさらなる安値更新というと20ドル台前半レベルの話になってしまい、近い未来にはほぼ起き得ないと言っていいかと思います。
在庫のさらなる積み増しは生じにくいということは原油生産のさらなる増加にも障害となるわけで、在庫要因で原油生産が伸び悩み、それが需給タイト化につながって価格が上昇し、フォワードカーブはバックワーデーション化していく展開を中長期的なメインシナリオと考えます。
チャート的には50日、100日、200日移動平均が仲良く平行してサポートライン的に走って来たところ、一番上の50日移動平均に引っかかって大きく下落したのが2日前のマーケット。100日と200日がその下にしっかりいて安心感がある中で翌日にはあっという間に50日移動平均を回復しており、下値が堅い一方で上には売りヘッジターゲットと想定される55ドルがあって上値も重く、短期的にはレンジに相場が続くと想定します。
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