一連の減産合意を受けて原油のコンタンゴは一気に縮小。2017年6月あたりからバックワーデーションに転じており、その先は55ドルレベルでほぼフラットな状態が数日間継続。当然に想像されるのがシェール生産会社がそのレベルで売りヘッジを入れている、言い換えれば、55ドルレベルであればシェール生産会社は利益を出せるということです。
非OPECとの協調減産が報じられたタイミングでは手前の2017年2月あたりも一時的とは言え55ドルレベルに達していることから、うまくヘッジできた先は早ければ2月から販売量を増やしていく可能性があり、アメリカ全体では歴史的な高在庫状態であること、コンタンゴが縮小してタンクでの保管料をまかないにくい状況になってきていることから、全体的には在庫を取り崩して販売量を増やしていく流れになるのかなあ、という気がします。
2月といえば夏場のドライブシーズンに向けてガソリン在庫を積み増す時期なので、そのタイミングで原油在庫が減少していけば、市場は夏に向けてガソリン需要が強いと見込まれるサインと捉えかねず、そうなった場合には、全体的にバックワーデーションになりながら価格が上昇していく可能性があります。
トランプ新大統領によって金融機関への規制が緩まれば、上昇トレンドに入った原油へのコモディティ投資も再活性化しかねず、天然ガスが連れ高となると、割安感が増した石炭による発電が復活していける流れとなります。
0 件のコメント:
コメントを投稿