株や非鉄の軟調地合いを尻目にひとり強気相場を続けていた原油もようやく足並みを揃えてきた印象。これまでのあまりに異常な強気は何らかの意図や勢力のようなものが感じられるような状況でした。
ダウ構成銘柄で見るとシェブロンが4月以降の原油上昇局面でPERの上昇を伴ってダウの18,000達成に寄与。PER上昇ということは収益の改善見通し以上に期待先行で株が買われたということ。結果としてダウのPER自体が17と買われ過ぎの水準までほぼシェブロン要因のみで上昇してしまったことがポイントで、ただでさえアップル減速等でダウは軟調なのに、このタイミングで原油まで反落してしまうと、シェブロンの収益悪化見通しによるPER上昇→割高感からシェブロン下落→ダウ平均自体の割高感も伴ってダウ大幅下落ということになりかねません。そういったシナリオをおそれたプレーヤーが原油を買い支えていた可能性もあるかと思います。
何にせよ原油もそろって軟調地合いとなった足元の環境下、チャート的には現在節目の100ドルを割り込みつつあるシェブロンの株価が98.5ドルにある50日移動平均を割り込むタイミングが鍵。そのタイミングでダウ、原油ともに下げが加速すると考えます。
0 件のコメント:
コメントを投稿